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ボディランゲージの秘密Ⅱ
~犬同士の交流のさせ方~
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全国対応・犬の行動心理クリニック Canine Behaviour Counseling, Dog behaviourist, 犬の行動心理カウンセリング
Diet and health management of the dog.
-犬の食餌と健康管理-
人がジャンクフードばかりを食べていると身体も心も壊してしまうように、犬にとっても食事は大切です。多くの方がテレビCMで登場する喰い付きのフードを与えている、もしくは与えれば良いと思っていると思います。しかし、安価なフードを食べることでの癌の発生や死亡例が2007年頃から発覚し問題となっています。
その安価なフードとは一般的に市販されているドッグフードやオヤツのことです。日本にはペットフード安全法がありますが、この法律はまだまだ基準が低く、健全な犬の飼育には使えるものではありません。成分の表示も『原則的に全て表示』と曖昧な表現でされている事から、すべて材料が記載されていない事が多いのが現実です。また、人用では禁止されている有害な添加物の使用が法律によって許されているために、一定量ではあるものの堂々と発がん性物質が含まれ記載されています。※着色料/酸化防止剤BHA,BHTなど
そもそも犬は何を食べる生き物なのでしょうか。野生化した犬が食べるのは草食動物です。
オオカミや他の肉食動物と同じく、狩りをして成功すれば新鮮な小動物や時には鹿や馬などを食べます。犬は肉食動物なのです。(他の肉食種とは違い雑食性の高い肉食種)
ここで安価な市販のドッグフード成分表を確認します。
最初に記載されているのは穀物のようです。そして次に肉類。その他はなんだかよく解らない名前の物が書かれています。標準的に犬は食べる物のうち肉が55%必要とされています。(猫は70%)なのにも関わらず、一番多く含まれるのが穀物です。もちろん穀物にもタンパク質はありますが、先述したように犬は肉食動物です。一説では穀物類を不用意に与えるとアレルギー症状を引き起こすとの指摘もあり、無視できません。犬の食事では、55%の肉と、その他に必要な栄養素は野菜や穀物から取る事ができます。
犬は獲物を捕獲すると内蔵から食べます。これは草食動物が食べて消化中の植物を取る事ができるからとされています。生の植物は分解が苦手で食べても嘔吐してしまい栄養の吸収が上手くできません。成分も去ることながら、酸化防止剤や着色料など本来、犬に必要のない物が含まれいる事も問題なのです。
ドッグフードを見ると肉の色になっている
なぜ肉の色が必要なのでしょうか。犬の視覚は人間ほど沢山の色の識別ができないので、恐らくドッグフードを見ても肉の色とは認識できないでしょう。それは消費者である我々のために色が付けられていると考えることができます。この着色料には人間用では使用が規制されている物が多く、発がん性物質を含む物も多いのです。
透明性のない原材料
そして各国政府機関からも指摘されているのが製造工程の問題です。原材料の肉類は主に中国で作られ輸出されています。この中国産のオヤツやフードでペットの死亡事件が起こっているのにも関わらず、生産国を変えていません。原材料はドッグフードメーカーでは作られてなく、原材料メーカー(肉骨粉加工業者など)で作られています。主に病気などで処分された家畜動物の死骸、動物実験で薬漬けになった犬や猫、ネズミなどの産業廃棄物から作られているとされています。これらには残留薬物も多く、適切な検査の義務はありません。またこうしたフードには原材料の産地表示がありません。
無添加表示の落とし穴
ドッグフードには「無添加」と記載されていても、それはメーカーが仕入れた原材料を加工するに当たっては無添加という意味で、原材料には無数の添加物が含まれていても「無添加」と記載する事ができます。従って危険な添加物は原材料に入れる事ができます。我々はその中身を知る事ができないのです。こういったメーカーの対応の甘さや、行政の基準の低さがペットの死をや病気を招いているとは言えないでしょうか。
保存効率を高める油脂と酸化防止剤
このようなドライフードは動物性の油脂(油)がコーティングされています。原材料に含まれる酸化防止剤と合わせて油脂で酸化を防ぎ、酸化する事で発生する毒素や風味の劣化を防ぎ長期保存を可能にします。ドッグフードの消費期限は非常食なみで1年〜2年です。いくらドライフードにする行程で水分を抜いても、真空で保存しないかぎりこの長い期限は達成できません。大気中の水分から守るために酸化防止剤だけではなく油脂の塗膜が必要です。この油脂も上段で述べた動物達の死骸からできているとされています。
保存する為に発がん性物質であるBHA/BHTと、流通の追跡ができないような動物の死骸から取った油脂を使うこは、犬の為になることでしょうか。これは、飼主の利便性のための事です。犬のためには百害あって一利なしなのです。
実際に食べると異常に脂っこい。※絶対に真似しないでください。有害物質が含まれます。
ホームセンターやペットショップで市販されているような上段で述べたフードを一粒食べてみると乾いた食品とは思えないほど異常な脂っこさです。これをボウル一杯食べると思うと油分が多過ぎます。下記に示したナチュラルフードなどは脂の気配を全く感じません。
行き過ぎたコスト管理
今まで述べてたような製法では廃棄物の肉を使った原材料や、人間用では使えない酸化防止剤や着色料を使うことで、原価の引き下げと販売価格の引き下げができます。少しの高級なフードであっても原価はほぼ変わらないのでメーカーの利益が増すという仕組みです。特に原材料の産地など記載されていないフードは危険と判断できます。
でも全てのフードが悪いわけではありません。
ナチュラルフード(プレミアムフード)と呼ばれるような物は保存料などの酸化防止剤や着色料の含まないものもあります。そういうフードの成分表示はとても解り易く表記されています。
画像は愛犬家や優良なブリーダーなら誰でもご存知のFish4Dogsサーモンの成分表です。我が家でも手づくりご飯のトッピングに使っています。ノルウェー産の材料が使われている事がパッケージに表記されています。他の成分を比べてみるとわかりやすいはずです。もちろん酸化防止剤BHA,BHTや油脂、着色料は一切含まれていません。こういった安全の確保されたフードは手に入れにくいのと高価になる、保存期間が短いなどの欠点がありますが、これらの価格を犬の餌の基準として考えてはどうでしょうか。
一番の理想な食事は手づくりご飯です。レシピ記事はこちら
栄養のバランスや、調理法など難しく考えられがちですが、書籍が沢山ありますので参考にしてみると良いと思います。ご家族の食材のあまりでも充分に作れます。犬は自分が食べるものを選ぶ事ができません。飼主であり消費者である私達が適切な食事を与えるのは当然のことではないでしょうか。
またブログでも書きましたが私の周りだけでも市販のフードをやめて、手づくりやナチュラルフードに変えた事で、アレルギー症状が治まったり、涙焼けが無くなったり、慢性の膀胱炎が治ったり、毛艶が良くなり、元気になったなどの実例が多くあります。
ただフードを止めただけでも効果が現れているのです。
犬にも人並みの安全基準が求められるべきですが、人間用の食料は厚生労働省が管理しているのに対し、ペット用の食料は農林水産省が家畜肥料として管理しているので人間並みの基準は期待できそうにありません。
正しい食事が健全な犬の身体と心を作るのはすべての動物に言えることです。
健康の第一歩は食事からではないでいでしょうか。
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